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9-4|中村家年表|中村宗哲|中村家|塗師|千家十職|
千家十職 ■ 中村家|中村宗哲|塗師 ■ 中村家|年表 ❚ 中村家|年表 1617年 (元和三年) 中村家初代/中村宗哲生まれる★ 1671年 (寛文十一年) 中村家二代/中村宗哲生まれる★ 1695年 (元禄八年) 中村家初代/中村宗哲死去▼ 1699年 (元禄十三年) 中村家三代/中村宗哲生まれる★ 1706年 (宝永三年) 中村家二代/中村宗哲死去▼ 1726年 (享保十一年) 中村家四代/中村宗哲生まれる★ 1764年 (明和元年) 中村家五代/中村宗哲生まれる★ 1776年 (安永五年) 中村家三代/中村宗哲死去▼ 1791年 (寛政三年) 中村家四代/中村宗哲死去▼ 1792年 (寛政四年) 中村家六代/中村宗哲生まれる★ 1798年 (寛政十年) 中村家七代/中村宗哲生まれる★ 1828年 (文政十一年) 中村家八代/中村宗哲生まれる★ 1839年 (天保十年) 中村家六代/中村宗哲死去▼ 1846年 (弘化三年) 中村家七代/中村宗哲死去▼ 1856年 (安政三年) 中村家九代/中村宗哲生まれる★ 1862年 (文久二年) 中村家


10-1|飛来家とは|飛来一閑|飛来家|一閑張細工師|千家十職|
千家十職 ■ 飛来家|飛来一閑|一閑張細工師 ■ 飛来家とは ❚ 飛来家とは 飛来家~ひきけ~とは、千家十職の内の一家でわが国における漆工芸の一種「一閑張~いっかんばり~」の創始者であり、一閑張細工を業とする職家。 一閑張とは、木地に和紙を何層にも張り重ね、漆を塗って仕上げる技法で、軽量ながら堅牢な作りと独特の質感を持ち、その風合いが茶の湯の「わび・さび」の美意識にふさわしいとして高く評価され、茶の湯の世界で重用されてきました。 飛来家の一閑張は、茶室の雰囲気に溶け込む上品な意匠や、漆の優雅な光沢が特徴で、千家好みの茶道具として代々制作が続けられています。 時代の移り変わりの中でも伝統の技法を守り、茶の湯の世界に欠かせない存在として現在に受け継がれています。 飛来家では飛来家十一代/飛来一閑(1791-1872)の頃より、通称「才右衛門~さいうえもん~」とし、剃髪後に「一閑」を名乗るのがしきたりとなる。 ❚ 飛来家のあゆみ 飛来家の祖は、現在の中国・浙江省杭州の西湖畔にある霊隠寺の僧で、明末の動乱を避けて寛永年間(1624年~1644年)に日


10-2|一閑張細工とは|飛来一閑|飛来家|一閑張細工師|千家十職|
千家十職 ■ 飛来家|飛来一閑|一閑張細工師 ■ 一閑張細工とは ❚ 一閑張細工師とは その千家十職の一つである飛来家は、三千家御用達の「一閑張細工師」として「棗」「香合」「盆」などをはじめ代々家元の「御好物」などの制作を業とする職家です。 飛来家の一閑張は、軽量ながらも堅牢な作りが特徴で、独特の質感と風合いが茶の湯の道具として高く評価されています。また、茶室の雰囲気に溶け込む上品な意匠や、漆仕上げによる優雅な光沢が魅力とされています。 茶の湯の発展とともに技術を磨き、千家好みの一閑張茶道具を代々にわたり制作してきました。 その作品は、時代の変遷を経ながらも、伝統の技法を守り続け、茶の湯の世界に欠かせない存在となっています。 ❚ 一閑張細工とは 一閑張とは、日本の伝統工芸である紙漆細工の一種で、茶道具の世界にも深く関わる技法です。 竹や木などの骨組みに和紙を幾重にも貼り重ね、漆で仕上げることで、軽くて丈夫な器や籠を生み出します。 その起源にはいくつかの説がありますが、最も有力とされるのが千家十職の一人。飛来家初代/飛来一閑(1599-167


10-3|飛来家歴代|飛来一閑|飛来家|一閑張細工師|千家十職|
千家十職 ■ 飛来家|飛来一閑|一閑張細工師 ■ 飛来家|歴代 ❚ 飛来家|歴代 ■ 飛来家|初代 ■ 飛来一閑 ~ひき・いっかん~ 萬暦六年(1578年) ― 明暦三年(1657年) 八十歳 中国浙江省杭州西湖畔飛来峰の出身。 内乱を逃れるために寛永年間(1624-44)に来日。 漆芸技法のひとつ「一閑張」を創始。 ■ 飛来家|初代飛来一閑の長女 ■ 岸田ゆき ~きしだ・ゆき~ 生年不詳 ― 天正十七年(1590年) 享年不詳 初代飛来一閑の長女として生まれる。 岸田喜右衛門に嫁ぐ。 飛来家との区別のため岸一閑と称す。 ■ 飛来家|二代 ■ 飛来一閑 ~ひき・いっかん~ 生年不詳 ― 天和三年(1683年) 享年不詳 初代飛来一閑の長男として生まれる。 近江安土に移り住む。 家業に関わったかは不明。 ■ 飛来家|三代 ■ 飛来一閑 ~ひき・いっかん~ 生年不詳 ― 正徳五年(1715年) 享年不詳 初代飛来一閑の長男として。 智恵光院通下立売付近に居を構え、屋号を笹屋と称す。 ■ 飛来家|四代 ■ 飛来一閑 ~ひき・いっかん~ 生年不詳 ― 享


10-4|飛来家年表|飛来一閑|飛来家|一閑張細工師|千家十職|
千家十職 ■ 飛来家|飛来一閑|一閑張細工師 ■ 飛来家|年表 ❚ 飛来家|年表 1578年 (萬暦六年) 飛来家初代/飛来一閑生まれる★ 1590年 (天正十七年) 飛来家初代飛来一閑の長女/岸田ゆき死去▼ 1657年 (明暦三年) 飛来家初代/飛来一閑死去▼ 1683年 (天和三年) 飛来家二代/飛来一閑死去▼ 1715年 (正徳五年) 飛来家三代/飛来一閑死去▼ 1733年 (享保八年) 飛来家四代/飛来一閑死去▼ 1741年 (寛保元年) 飛来家五代/飛来一閑死去▼ 1746年 (延享三年) 飛来家六代/飛来一閑死去▼ 1750年 (寛延三年) 飛来家七代/飛来一閑死去▼ 1753年 (宝暦三年) 飛来家八代/飛来一閑死去▼ 1757年 (宝暦七年) 飛来家十代/飛来一閑生まれる★ 1788年 (天明八年) 飛来家九代/飛来一閑死去▼ 1791年 (寛政三年) 飛来家十一代/飛来一閑生まれる★ 1821年 (文政四年) 飛来家十二代/飛来一閑生まれる★ 1830年 (文政十三年) 飛来家十代/飛来一閑死去▼ 1859年 (安政六年) 飛来


茶道用語|茶の湯のことば|茶道辞典
茶道辞典 ■ 茶道用語 ■ 茶道 ❚ 茶人 。


茶書一覧|歴史史料から茶の湯を紐解く|茶道用語|茶道辞典
茶道辞典 ■ 茶道用語 ■ 茶書|一覧 ❚ 目次 01.茶書 ―― 01.茶書 ―― 01.茶書 ―― 01.茶書 ―― 01.茶書 ―― ❚ 茶書 ―用語― 戯文 読み:ぎぶん 漢代に発達した、風刺や滑稽さを含んだ短編の文芸作品。 庶民の生活や時代の風潮を描いた文学形式で、形式にとらわれず自由な表現が特徴。 『僮約』もその一例であり、文学的価値と歴史資料としての価値を兼ね備える。 僮約 読み:どうやく 漢代に成立したとされる戯文で、奴隷契約の内容を題材とした文学的な文書。 王褒が著したとされ、当時の庶民生活が生き生きと描かれている。 茶の売買や調理法、茶道具の使用などが記されており、茶文化史上の重要文献である。 寓話 読み:ぐうわ 仏教説話集 読み:ぶっきょうせつわしゅう 勅撰史書 読み:ちょくせんしょし ❚ 茶書 ―用語― 神農本草経 読み:しんのうほんぞうきょう 著者: 中国最古の本草書(医学書)。 その名は中国伝説の三皇五帝の一人で医療の祖とされる「神農」に由来する。 1年の年数に合わせ365品の薬物を「上品(120種)=養命


茶人の逸話|茶人が遺した言葉|茶道用語|茶道辞典
茶道辞典 ■ 茶道用語 ■ 茶人の逸話 ❚ 茶人の言葉 。


★★0-3|茶道具の分類と用語|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具 ■ 茶道具の分類と用語 ❚ 茶道具の分類 。 ❚ 茶道具の用語 。 書付 ) 極め (極め札) ) 署名 ) 花押 ) 箱書 ) 御好 ) 唐物道具 ) 和物道具 ) 伝来品 ) 大名物 ) ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


1-1|床の間道具|床の間を荘るための道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具 ■ 床の間道具 ❚ 床の間道具とは 茶室の床の間は、茶道における美意識と精神性が最も表れる空間です。 ここには、茶会の趣を引き立てるための各種道具が配され、亭主のもてなしの心や季節感、そして伝統美が表現されています。 ここでは床の間に飾られる代表的な道具についてご紹介します。 ❚ 床の間道具一覧 掛軸 掛物とも呼ばれ、茶室の床の間に飾ることで、空間に落ち着きと品格をもたらします。 掛軸の種類には、墨蹟、古筆、絵画、画賛、消息などがあり、それぞれの掛軸が持つ歴史や意味が、茶席の趣を一層深めます。 花入 茶席には季節ごとの花が飾られ、その花を収める器を「花入」と言います。 花入は、飾り方や用途に応じて「置き花入」「掛花入」「釣り花入」に使い分けられ、素材は金物、陶磁器、竹、籠など多様です。 床飾・荘道具 床飾・荘道具は、床の間に配置されるその他の装飾品や儀礼用具です。 これらは掛軸や花入とともに、茶室の静謐な空間に品格と趣を加えるための道具です。


1-2|点前道具|点前の際に用いる主要な道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具一覧 ■ 点前道具 ❚ 点前道具とは 茶道における点前道具とは、一服の茶を点てるために使用される道具を指します。 点前道具の代表的な道具とその特徴をご紹介いたします。 ❚ 点前道具一覧 茶碗 茶を飲むための器で産地や焼き方によって分類され、「唐物茶碗」、「高麗茶碗」、「楽焼」、「和物茶碗」などの種類があります。 茶杓 茶入や薄茶器から抹茶をすくい、茶碗に入れるための匙です。多くは竹製ですが、木製や象牙製のものも存在します。 茶入・仕覆|仕服 濃茶用の抹茶を入れるための小さな器で、陶器製のものが多く、象牙の蓋が付けられることもあります。 茶入には「唐物茶入」「瀬戸茶入」「国焼茶入」「島物茶入」などがあり、形状も「文琳」、「茄子」「瓢箪」「鶴首」「大海」など多様です。 また茶入を包む袋は「仕覆」と呼ばれます。 薄茶器|棗 薄茶用の抹茶を入れる、蓋付きの容器です。 薄器とも呼ばれ、主に木製で漆塗りのものが多く、蒔絵や螺鈿で装飾されたものもあり、形状は「中次形」と「棗形」に大別されます。 茶筅|茶筌 濃茶を練ったり、薄茶を点てるため


1-3|釜道具|湯を沸かすための道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具一覧 ■ 釜道具 ❚ 釜道具 とは 茶道における釜道具は、茶の湯の儀式に欠かせない重要な要素です。 茶会を主宰することを「釜をかける」という言葉が示す通り、湯を沸かす釜やそれに付随する道具は、茶会全体の趣向や格式を現します。 ❚ 釜道具一覧 釜 読み:かま 茶釜とも 釜は、茶を点てるための湯を沸かす鋳鉄製の道具です。 茶会を催す際、「釜をかける」という表現があるほど、その重要性は高いです。 釜は炉用と風炉用のものがあり、炉用の釜は風炉用に比べ大ぶりとなっています。 釜の形状や蓋、口の造りなどにより分類され、大別して「芦屋釜」「天明(天命・天猫)釜」「京釜」などがあげられます。 炉釜 読み:ろがま 風炉釜 読み:ふろかま 風炉 読み:ふろ 風炉は、五月から十月までの風炉の時季に用いられる火鉢状の道具です。 風炉は炭火を入れて釜をかけるためのもので、縁の一方が風を通すように開けられているのが特徴です。 主な種類としては、「土風炉」「唐銅風炉」「鉄風炉」などがあります。 鉄瓶 読み:てつびん 鉄瓶は、鋳鉄製で注ぎ口と弦が付い


1-4|席中道具|席中の趣向と彩りを整える道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具一覧 ■ 席中道具 ❚ 席中道具 とは 茶道具の中でも「席中道具」は、茶室内に配置され、茶会の進行と雰囲気を支える重要な役割を担っています。 ❚ 席中道具 香合 香合は、香を入れて焚くための蓋付の器です陶磁器製の炉用のものや、木地や漆器製の風炉用のものがあります。 香合は、茶席にほのかな香りを添え、空間に落ち着きと品格をもたらします。 菓子器 菓子器は、席中で出される菓子を盛り付ける器です。 主菓子を入れる主菓子器と、干菓子を入れる干菓子器があり、正式な茶事では原則として、主菓子は一人につき一客分の菓子器が用いられます。 菓子器は、茶会の趣を引き立てるとともに、季節感を演出する大切な道具となります。 風炉先・結界 風炉先とは、道具畳の向こう側に立てられる二枚折りの屏風のことで、風炉先屏風とも呼ばれます。 これらは、茶道具を引き立て、保護する役割を果たします。 また、結界は、低い衝立で竹や自然木を利用したものが用いられ、風炉先と同様に茶席全体の装いを整えるために使用されます。 煙草盆|莨盆 煙草盆は、喫煙に用いる火入、灰吹、煙


1-5|炭道具|炭点前で用いる道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具一覧 ■ 炭道具 ❚ 炭道具 は 茶の湯における炭道具は、茶会の雰囲気や点前の完成度を左右する重要な道具です。炭点前の際、亭主が最初に炭を扱うために使用するこれらの道具は、茶会全体の風情を演出するために欠かせない道具と言えます。 ❚ 炭道具 炭斗 炭斗は、炭点前で亭主が最初に持ち出す道具で、炭や火箸などの炭道具を入れる器です。 炭斗は、産地別に大別して唐物と和物の二種類があり、風炉と炉で使用する炭の大きさが異なるため、風炉用には小さく深いもの、炉用には大きく浅いものが用いられます。 灰器 灰器は、炭点前の際に灰匙で炉や風炉の中に灰を撒くために使用する、陶磁器製の器です。 別名「灰炮烙」または「炮烙」とも呼ばれます。 風炉用の灰器は小振りで釉薬がかかっており、炉用は大ぶりで素焼きまたは焼締めのものが選ばれます。 火箸 火箸は、炭斗から炭を取り出し、風炉や炉に投入するために使用する金属製の箸です。 別名「火筋」とも呼ばれ、風炉用はすべて金属製で、炉用は木の柄が付けられており、普通は桑柄が多く用いられます。 灰匙...


1-6|野点道具|野外で茶を点てるための道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具一覧 ■ 野点道具 ❚ 野点道具と は 野点道具とは、屋外で茶を点てる「野点」に使用される茶道具のことを指します。 野点は、茶室の枠を超えて自然の中で行う茶会であり、携行性や利便性を考慮した道具が使われます。 屋外ならではの開放感のある茶席を設えるため、道具の選び方や扱い方にも独自の工夫がなされています。 ❚ 野点道具 茶箱 点前に必要な最低限の道具一式を収納し、持ち運ぶための箱です。 もともとは野点用に考案されましたが、現在では室内での稽古や小規模な茶会でも使用されています。 野点籠 野点の際に、点前に必要な最低限の道具一式を収納し、持ち運ぶための籠です。茶箱と同じく携行性に優れ、野外の茶会に適しています。 立礼棚 立礼棚は、椅子に座って点前を行う「立礼(りゅうれい)式」の茶道に用いられる棚のことを指します。 主にテーブル型の構造を持ち、風炉や水指、建水、杓立などの茶道具を配置して使用します。 表千家・裏千家ともに独自の立礼棚があり、「末広棚」「御園棚」や「点茶盤」などの種類があります。 特に立礼席や大寄せの茶会、野点など


1-7|懐石道具|懐石料理を供するための道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具一覧 ■ 懐石道具 ❚ 懐石道具と は 茶道における懐石は、茶会において客人をもてなすために供される食事であり、その懐石を支える道具もまた、茶の湯の世界観を表現する重要な要素となります。 懐石道具は、食事を提供するための器や箸、盆など多岐にわたり、季節や茶会の趣旨に応じて使い分けられます。特に、素材や形状、塗りの種類などが選び抜かれ、茶室の設えと調和することが求められます。 ❚ 懐石道具 折敷|懐石膳 黒塗りが基本の四角いお膳で、「飯椀」「汁椀」「向付」をのせ、縁に箸をかけて亭主が客人に給仕します。 季節や趣向に応じて、溜塗、春慶塗のものや丸形、半月形の折敷も用いられます。 飯椀 無地の黒塗りが基本で、白飯を盛る椀です。汁椀と対のものを用い、汁椀よりも大ぶりのものが選ばれます。 汁椀 無地の黒塗りが基本で、汁物を盛るための椀です。飯椀よりもやや小振りのものが用いられます。 煮物椀|菜盛椀|平椀 大きく浅めの形状を持つ塗椀で、黒塗りのものが基本ですが、蓋や見込みに蒔絵が施されたものもあります。 丸盆|給仕盆|通い盆...


1-8|待合道具|待合を整えるための道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具一覧 ■ 待合道具 ❚ 待合道具と は 茶会において、待合は客人が席入りする前に心を落ち着かせるための空間です。 待合には、茶会の趣向や季節を感じさせる掛物や香、寄付に供される茶や白湯の器などが設えられ、客人はここで一息つき、これから始まる茶の湯の世界へ心を整えます。 また、冬季には火鉢や手焙が置かれ、客人の手を温めるために使われることもあります。 これらの道具は、亭主のもてなしの心を表す大切な役割を持ちます。 ❚ 待合道具一覧 汲出茶碗 茶事や茶会にて、寄付または待合で、客に供される白湯や香煎などを入れる茶碗です。 通常の茶碗より小さめで煎茶茶碗より背が低く、抹茶碗と同様にさまざまな種類があります。 火鉢|手焙|手炉 冬季の茶事や茶会にて、寄付、待合、腰掛待合などに置かれる炭を使った暖房器具です。 小型の火鉢を手焙といい、「手炉(しゅろ)」とも呼ばれます。 客人が手を温めるために設えられ、寒い季節のもてなしとして重要な役割を果たします。 毛氈 野外で茶を点てる茶会「野点」を行う際に、地面に敷く赤い絨毯のような敷物を毛氈とい


1-9|露地道具|露地を整えるための道具|茶道具一覧|茶道具辞典
茶道具辞典 ■ 茶道具一覧 ■ 露地道具 ❚ 露地道具と は 露地は、茶室へと至る庭のことであり、茶会において客人が心を落ち着け、茶室へ入る準備を整える場とされています。ここには、茶会の趣向や季節感を演出するためのさまざまな道具が置かれ、客人が身を清めたり、自然を楽しんだりするための工夫が施されています。 露地道具は、手水を取るための道具や履物、清掃のための道具など、茶室へ至るまでの一連の作法を整えるためのものが揃えられます。これらの道具は、茶会の準備や客人のもてなしに欠かせない存在であり、露地の整え方ひとつで茶席の趣が大きく変わります。 ❚ 露地道具一覧 手桶 露地に設置された蹲踞に水を運ぶための手付きの桶で通常、赤杉や椹などの木材で作られ、割蓋が添えられます。蹲踞の水を常に清潔に保つために用いられます。 湯桶 寒中の茶会では、蹲踞の湯桶石の上に湯を入れた湯桶を置くことがあります。 これは、手水に代えて湯を用い、手や口を温めながら清めるために使用されます。 冷え込む時期のもてなしとして大切な道具の一つです。 手水桶 露地に蹲踞がない場合や、悪天



