1-4|特集|御菓子とは|主菓子と干菓子|はじめの一歩
- ewatanabe1952

- 2022年1月28日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年12月17日
特集記事

■ はじめの一歩 ■
御菓子
❚ 御菓子とは
茶席における御菓子は、茶の湯のもてなしを形づくる大切な要素です。
単なる甘味ではなく、季節感や趣向を伝え、茶席全体の雰囲気を整える役割を担っています。
茶会の時季に合わせて、色合い・形・素材が選ばれ、桜や若葉、涼を感じさせる意匠、紅葉や雪景色など、四季の移ろいが表現されます。
御菓子は、掛物や花、茶道具との調和も考えられ、静かな空間を乱さない配慮が重ねられています。
御菓子の役割
御菓子の第一の役割は、抹茶の味わいを引き立てることにあります。
抹茶の苦味や渋味に、御菓子の甘味が寄り添うことで、一服の調和が生まれます。
同時に、御菓子には亭主の心遣いが込められており、季節や客の顔ぶれを思い浮かべながら選ばれます。御菓子は、味覚だけでなく視覚や心にも働きかける、もてなしの象徴といえる存在です。
主菓子と干菓子
茶道で供される御菓子は、「主菓子」と「干菓子」の二種類に分けられます。
主菓子 ……… 水分を多く含む生菓子や蒸菓子を中心とした御菓子で、濃茶とともに供されるのが基本です。餡を用いたものが多く、柔らかく上品な甘味が濃茶の旨味を引き立てます。
干菓子 ……… 水分の少ない乾いた御菓子で、落雁や煎餅、金平糖などが代表的です。薄茶と合わせて供されることが多く、軽やかな甘味が特徴です。
茶会の形式によっては、薄茶のみが供され、主菓子や干菓子が取り合わせられる場合もあります。
御菓子の頂き方
茶道では、抹茶をいただく前に御菓子を食べ終えるのが基本とされています。
御菓子は、所作を丁寧に行い、形や美しさを損なわないよう心を配りながら頂きます。
菓子器は両手で扱い、懐紙を用いて静かに受け取ります。
主菓子は黒文字を使い、干菓子は手で頂くのが一般的です。
いずれの場合も、次の客への心遣いを忘れず、盛り付けを乱さないことが大切です。
御菓子を通して季節の趣や亭主の心を感じ取ることが、茶席における楽しみの一つとなります。



