1-5|特集|茶花とは|茶席のお花|はじめの一歩
- 2022年1月27日
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特集記事

■ 特 集 ■
茶花とは
❚ 茶花とは
茶席に生ける花は「茶花~ちゃばな~」と呼ばれ、茶の湯の空間を整えるために欠かせない存在です。単なる装飾ではなく、亭主のもてなしの心を静かに伝える役割を担っています。
茶花は、客人のために選ばれ、その自然な姿を通して季節の移ろいを感じさせます。
千家開祖/抛筌斎千宗易利休(1522-1591)が説いた「花は野にあるように」という教えに象徴されるように、華美に飾り立てるのではなく、野に咲く花のような素直さと控えめさが大切にされます。
茶花と生け花の違い
茶花は、生け花(華道)とは目的や美意識が異なります。
生け花が花そのものを作品として表現する芸術であるのに対し、茶花は茶席全体の一部として、空間に自然の気配を添えることを重視します。
作為的な構成や技巧を控え、季節感と調和を第一に考える点が、茶花ならではの特徴です。花が主張しすぎることなく、茶室の静けさに溶け込む佇まいが求められます。
茶花の生け方
茶花は、剣山やオアシス(スポンジ)を用いず、花入に直接生ける「投げ入れ」が基本です。
剪定しすぎず、花や枝がもつ自然な流れを生かしながら生けます。
使用する花は一種、または少数にとどめ、香りの強い花や棘のある花は避けるのが一般的です。
掛物や茶道具との調和を意識し、茶席全体の雰囲気を損なわないよう配慮します。
花入の種類
茶花を生ける器は「花入」と呼ばれ、茶席の趣向や季節に応じて使い分けられます。
代表的なものには次の三種類があります。
置花入 ……… 床の間に置いて用いる花入
掛花入 ……… 床の間の壁に掛けて用いる花入
吊り花入(釣花入) ……… 天井や柱から吊るす花入
素材には竹・陶磁器・籠などがあり、季節感や席の格に合わせて選ばれます。
花入もまた、亭主のもてなしの心を表す大切な道具の一つです。
茶花と季節
茶席では、季節感を何よりも大切にします。
茶花もまた、その時季にふさわしい花を用いることで、春夏秋冬それぞれの気配を静かに伝えます。
一輪の花であっても、適切に選び生けることで、茶席に豊かな季節感と落ち着いた趣をもたらします。茶花は、自然と向き合い、心を整える茶道の精神を象徴する存在といえるでしょう。



