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1-9|露地道具|露地を整えるための道具|茶道具一覧|茶道具辞典

茶道具辞典



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■ 茶道具一覧 ■

露地道具






露地道具と

露地は、茶室へと至る庭のことであり、茶会において客人が心を落ち着け、茶室へ入る準備を整える場とされています。ここには、茶会の趣向や季節感を演出するためのさまざまな道具が置かれ、客人が身を清めたり、自然を楽しんだりするための工夫が施されています。


露地道具は、手水を取るための道具や履物、清掃のための道具など、茶室へ至るまでの一連の作法を整えるためのものが揃えられます。これらの道具は、茶会の準備や客人のもてなしに欠かせない存在であり、露地の整え方ひとつで茶席の趣が大きく変わります。












❚ 露地道具一覧


手桶

露地に設置された蹲踞に水を運ぶための手付きの桶で通常、赤杉や椹などの木材で作られ、割蓋が添えられます。蹲踞の水を常に清潔に保つために用いられます。

湯桶

寒中の茶会では、蹲踞の湯桶石の上に湯を入れた湯桶を置くことがあります。 これは、手水に代えて湯を用い、手や口を温めながら清めるために使用されます。 冷え込む時期のもてなしとして大切な道具の一つです。

手水桶

露地に蹲踞がない場合や、悪天候で露地入りができないときに、客人が手や口を清めるための水を汲んでおく桶です。赤杉や椹などで作られ、松や杉の蓋が付いています。

露地草履

茶室の露地を歩く際に履く、竹皮などを二重に編み込んだ草履です。 天候が良い時に用いられ、客人はこれに履き替えて露地を進みます。 雨天や雪の日には、代わりに露地下駄が用いられます。

露地下駄

雨天や雪の際に、茶室の露地を歩くための履物です。 多くは赤杉で作られ、鼻緒には撚った竹の皮が用いられます。 悪天候でも足元を汚さずに移動できるよう工夫されています。

露地傘

雨天や雪の日の茶会において、客人が露地で使用する浅くて大きな傘です。 竹の骨組みに竹皮が貼られたもので、「数寄屋傘」や「竹子傘」とも呼ばれます。 露地を進む際に客人が濡れないように配慮されています。

円座

露地の腰掛けに置かれ、客人が座る際に使用する座布団の代わりとなる道具です。 竹の皮や真菰(まこも)を渦巻状に編みつなげ、円形で平らに仕立てられています。 自然素材の風合いが露地の景観と調和します。

塵箸

竹を割って作られた箸で、露地の塵穴の役石に立てかけておきます。 露地の木葉などの塵を拾うために用いられ、茶会の度に新しいものが用意されます。

塵取

露地の落ち葉や塵を掃き集め、塵穴へ運ぶための木製の道具です。 露地の美しさを維持し、客人が心地よく通れるように整えます。

蹲踞柄杓

露地の蹲踞にある手水鉢の水を汲み取るための柄杓です。 杉の木地で作られ、同じ素材の柄が付いています。手水鉢の大きさに合わせて適切なサイズのものを用います。










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茶道具|中古道具市
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