1-9|露地道具|露地を整えるための道具|茶道具一覧|茶道具辞典
- ewatanabe1952

- 2022年10月19日
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茶道具辞典

■ 茶道具一覧 ■
露地道具
❚ 目次
❚ 01.露地道具とは
露地は、茶室へと至る庭のことであり、茶会において客人が心を落ち着け、茶室へ入る準備を整える場とされています。ここには、茶会の趣向や季節感を演出するためのさまざまな道具が置かれ、客人が身を清めたり、自然を楽しんだりするための工夫が施されています。
露地道具は、手水を取るための道具や履物、清掃のための道具など、茶室へ至るまでの一連の作法を整えるためのものが揃えられます。これらの道具は、茶会の準備や客人のもてなしに欠かせない存在であり、露地の整え方ひとつで茶席の趣が大きく変わります。
❚ 02.露地道具一覧
※順不同
棕櫚帚
読み:しゅろぼうき
棕櫚箒とは、青竹の柄に棕櫚の葉を巻いて作られた箒で、腰掛待合や雪隠、塵穴の周辺に飾箒として用いられます。 流派による違いがあり、 ・表千家 … 穂先を切り揃える ・裏千家 … 自然のまま用いる とされています。 本来は、亭主が茶事の都度自ら作り、客人を迎える心構えを表すものでした。
蕨帚
読み:わらびぼうき
蕨帚とは、内露地の掃除に用いられる小型の箒で、主に塵穴や蹲踞の周辺を清めるために用いられます。 竹の枝を細かく割ったものや、蕨の茎を束ねて作られ、細かな砂利や落葉を掃くのに適しています。 露地の静かな景観を損なわない、控えめな存在です。
塵箸
読み:ちりばし
塵箸とは、露地内の塵穴の脇に添えられる青竹製の箸です。枯れ葉や小さな塵を拾い、塵穴に納めるために用いられます。 客人は席入り前に塵穴を拝見し、心の塵を落とす意味を込めてこの道具を目にすることになります。 塵穴には青葉を一、二枚挿し、清らかな気配を整えます。
塵取
読み:ちりとり
塵取とは、露地の清掃時に落葉や塵を集めるための道具です。 竹や木など自然素材で作られることが多く、露地の景観を損なわないよう配慮されています。 使用後は目立たぬ場所に控えめに置かれ、あくまで裏方の道具としての役割を担います。
蹲踞柄杓
読み:つくばいびしゃく
蹲踞柄杓とは、蹲踞の手水鉢に添えられ、客人が席入り前に手や口を清めるために用いられる柄杓です。 竹製のものが一般的で、柄の長さや形状には流派による違いがあります。 蹲踞の構成要素の一つとして、機能と美観の両面を支えます。
露地傘
読み:ろじがさ
露地傘とは、雨天時に客人が濡れないよう、用いる傘です。 竹の骨組みに和紙や油紙を張ったものが一般的で、実用性とともに意匠性も重視されます。 雨の日には露地の風情を引き立てる存在となり、露地景観の一部としても重要な役割を果たします。
露地草履
読み:ろじぞうり
草履とは、露地内で客人が履く履物で、藁や竹皮などの自然素材で作られたものが用いられます。 一般的に、 ・男性用 … 少し幅広で、太めの鼻緒がついている ・女性用 … 華奢な作りで、細めの鼻緒が特徴的 客人は露地口で持参した履物を脱ぎ、亭主が用意した草履に履き替えて露地へと入ります。
露地下駄
読み:ろじげた
下駄は、草履と同じく露地で用いる履物ですが、雨天時や冬季などに露地で用いられます。 ・一枚歯下駄 … 平坦な場所で用いられる ・二枚歯下駄 … 砂利敷きやぬかるんだ露地でも歩きやすい 露地の状態や天候に応じて使い分けられ、雪の日には「雪駄」を用いることもあります。
雪駄
読み:せった
雪駄とは、裏に革を貼った草履の一種で、滑りにくく、雨天時や冬場に使用される履物です。 草履よりも底がしっかりしており、高級なものでは畳表を用いた上品な仕立ての雪駄も見られます。 茶席では、露地の状況に応じて草履や下駄と使い分けられます。
手桶
読み:ておけ
露地に設置された蹲踞に水を運ぶための手付きの桶で通常、赤杉や椹などの木材で作られ、割蓋が添えられます。蹲踞の水を常に清潔に保つために用いられます。
湯桶
読み:ゆおけ
寒中の茶会では、蹲踞の湯桶石の上に湯を入れた湯桶を置くことがあります。 これは、手水に代えて湯を用い、手や口を温めながら清めるために使用されます。 冷え込む時期のもてなしとして大切な道具の一つです。
手水桶
読み:ちょうずおけ
露地に蹲踞がない場合や、悪天候で露地入りができないときに、客人が手や口を清めるための水を汲んでおく桶です。赤杉や椹などで作られ、松や杉の蓋が付いています。
円座
読み:えんざ
露地の腰掛けに置かれ、客人が座る際に使用する座布団の代わりとなる道具です。 竹の皮や真菰(まこも)を渦巻状に編みつなげ、円形で平らに仕立てられています。 自然素材の風合いが露地の景観と調和します。


