1-19|特集|露地とは|茶室の構成と役割|はじめの一歩
- 2022年1月13日
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特集記事

■ はじめの一歩 ■
露地とは
❚ 露地とは
露地とは、茶室に付随して設けられる庭であり、単なる付属空間ではなく、茶室へと至るための「道」として位置づけられます。
茶室と切り離された存在ではなく一体となって構成され、人間世界から非日常の茶の湯の世界へと客人を導く役割を担っています。
露地を進むという行為そのものが、日常から心身を切り離し、茶の湯の世界へ入るための準備の時間となり、一歩ずつ歩を進める中で心を鎮め、亭主のもてなしの心を静かに受け取る場ともなります。
飛石、蹲踞、腰掛待合、植栽などが巧みに配され、露地全体が心を整えるための空間として構成されており、茶室に入る前からすでに茶の湯は始まっていて、その第一歩を担うのが露地なのです。
露地の形式
露地にはいくつかの形式がありますが、いずれも「人間世界から茶の湯の世界へ至る道」としての役割を共通して持っています。
一重露地 ……… 内露地と外露地の区別を設けず、一続きの露地として構成される形式です。千利休の時代にはこの形式が一般的で、簡素な構えの中に茶の湯の精神が凝縮されています。
二重露地 ……… 外露地と内露地の二つに分けられた形式で、現在もっとも代表的な露地構成です。外露地で心を整え、中門を経て内露地へ進むことで、段階的に精神を深める構成となっています。
三重露地 ……… 外露地・中露地・内露地の三段階に分かれ、より奥行きと格式を備えた形式です。正式な茶席に用いられることがあり、露地全体に深い精神性が与えられます。
露地の構成
露地は、亭主のもてなしの心と茶の湯の精神を形として表す空間であり、その中には客人の動きや所作、心の移ろいを整えるための要素が点在しています。
露地口は日常世界から茶の湯の世界への入口となり、腰掛待合は静かに時を待ち、心を落ち着かせる場です。
中門は空間と心を切り替える境界として機能し、蹲踞では手口を清め、席入りへの心構えを整えます。
これらの構成要素は、実用と象徴の両面を持ちながら、露地全体を一つの流れとして完成させています。



