2-3|裏千家の資格|許状|裏千家|今日庵|三千家
- ewatanabe1952

- 2024年3月28日
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三千家

■ 裏千家|今日庵 ■
許状
❚ 許状とは
茶道において、「許状」とは、稽古の各段階ごとに学ぶことが許可される「許し状」のことを指します。これは、修道の証明書や免許のようなものではなく、習得した課目に応じて次の段階へ進むことを許されるものです。
許状は単なる修了証やライセンス(免許)ではなく、茶道の奥義へと進むための指標となります。また、千家においては、許状に関する呼称が異なり、表千家では「相伝」、裏千家、武者小路千家では「許状」と呼ばれ、それぞれの流派において独自の許状体系が確立されています。
裏千家では、許状の他に平成十二年(2000年)の改定により、「資格」制度が整備されました。
これにより、許状の取得が単なる技術習得の証明にとどまらず、社会的な評価としての意味も持つようになりました。就職活動や履歴書に記載することが可能となり、茶道が単なる趣味ではなく、文化活動や礼儀作法の修得として認識されるようになっています。
裏千家の「資格」には初級、中級、上級、講師、専任講師、助教授に分かれています。
❙ 許状と資格
以下に裏千家における許状種目と資格についてご紹介します。
❙資格|初級❙
許状種目
入門
▶茶道において最も基本となるおじぎの仕方から始まり、割稽古と呼ばれる部分稽古(帛紗を捌く、茶杓や棗を清める、茶巾のたたみ方など)を修得し、はじめてお茶を点てることになります。
小習
前八ヶ条と後八ヶ条の十六ヶ条の習い事であり、茶道の基本を養う上で最も必要な課目です。 ▶前八ヶ条:貴人点、貴人清次、茶入荘、茶碗荘、茶杓荘、茶筅荘、長緒茶入、重茶碗に関する作法 ▶後八ヶ条:包帛紗、壺荘、炭所望、花所望、入子点、盆香合、軸荘、大津袋に関する作法
茶箱点
▶茶箱(ちゃばこ)と呼ばれる箱を使って行う点前(てまえ)であり、季節により種類があります。
入門、小習、茶箱点を取得することで「初級」の資格が得られます。
❙資格|中級❙
許状種目
茶通箱
▶二種類の濃茶を同じ客に差し上げる場合の点前です。四ヶ伝の一つ。
唐物
▶茶入が唐物の場合の扱い方です。四ヶ伝の一つ。
台天目
▶天目茶碗を台にのせて扱う点前です。四ヶ伝の一つ。
盆点
▶唐物茶入が盆にのった場合の点前です。四ヶ伝の一つ。
和巾点
▶名物裂、拝領裂等の古帛紗の上に、袋に入れた中次をのせて扱う点前です。
茶通箱、唐物、台天目、盆点、和巾点を取得することで「中級」の資格が得られます。
❙資格|上級(助講師)❙
許状種目
行之行台子
▶別名「乱かざり」。行台子をもって行う奥秘の基礎となる点前です。
大円草
▶大円盆をもって行う格外の奥秘の点前です。
引次
▶
和巾点から一年が経過後、行之行台子、大円草、引次を取得することで「上級(助講師)」の資格が得られます。
所定の手続きを経て、弟子の許状申請(取次)を行うことができます。(教授者となることができます)
❙資格|講師❙
許状種目
真之行台子
▶一名「奥儀」といわれるもので、行之行台子を充分に修得できた者に許されます。真台子をもって行うもので、奥儀の根本となる重い習い事です奥儀の根本となる点前です。
大円真
▶大円盆をもって真台子で行う格外の奥秘の点前です。
正引次
▶
引次から一年が経過後、真之行台子、大円真、正引次を取得することで「講師」の資格が得られます。
❙資格|専任講師❙
許状種目
茶名|紋許
▶茶名は利休居士以来の歴代家元の「宗」の一字をいただくものです 修道を通じて資質を備えられた方に授与されます
正引次から一年が経過後、茶名|紋許を取得することで「専任講師」の資格が得られます。
❙資格|助教授❙
準教授
▶
茶名|紋許から二年が経過後/二十五歳以上、准教授を取得することで「助教授」の資格が得られます。
❚ まとめ
裏千家における許状と資格は、茶道の学びの段階を示すものであり、修道の課程を示すものです。
稽古を積み、各段階で許状を取得することで、より深く茶道の精神と技法を身につけることができます。
ただし、許状は「学び終えた証」ではなく、「次の段階に進むための許し」であることを理解し、日々の稽古を通じて茶道の心を磨いていくことが大切です。


