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1-3|表千家の資格|相伝|許状|表千家|不審庵|三千家

三千家



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■ 表千家|不審庵 ■

相伝






❚ 許状とは

​茶道において、「許状」とは、稽古の各段階ごとに学ぶことが許可される「許し状」のことを指します。これは、修道の証明書や免許のようなものではなく、習得した課目に応じて次の段階へ進むことを許されるものです。



許状とは単なる修了証やライセンス(免許)ではなく、茶道の奥義へと進むための指標となります。

また、千家においては、許状に関する呼称が異なり、表千家では「相伝」、裏千家、武者小路千家では「許状」と呼ばれ、それぞれの流派において独自の許状体系が確立されています。



表千家の免状は、「相伝」と呼ばれ、師事する先生を通じて不審庵への「入門」を許された門弟には、その修業課程に応じ相伝を授与されます。



相伝の種類には、「習事」「飾物」「茶通箱」「唐物」「台天目」「盆点」があり、「盆点」の上位には、夫人の最高位となる「乱飾」、さらにその上には、家元後継者をはじめわずかの男子高弟にのみ許される「皆伝」があります。










❙ 相伝

表千家に資格制度は存在せず相伝は、一般的に、以下のような流れで相伝が与えられます。


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​1.入門




2.習事

習事八ヶ条(茶筅飾・台飾・長緒・盆香合・花所望・炭所望・組合点・仕組点)を習得

​3.飾物

▶飾物五ヶ条(軸飾・壺飾・茶入飾・茶碗飾・茶杓飾)を習得

4.茶通箱

▶二種類の濃茶を同じ客に差し上げる場合の点前です。 ▶茶通箱から先は口伝となります。

5.唐物

▶茶入が唐物の場合の濃茶点前。

6.台天目

▶天目茶碗を台にのせて扱う濃茶点前。

7.盆点

▶四方盆を用いた唐物点前

8.乱飾

▶夫人の最高位

9.皆伝(または的伝)

▶家元後継者及び男子高弟にのみ許される










❚ まとめ

表千家における相伝とは、茶道の学びの段階を示すものであり、修道の課程を示すものです。

稽古を積み、各段階で許状を取得することで、より深く茶道の精神と技法を身につけることができます。



ただし、許状は「学び終えた証」ではなく、「次の段階に進むための許し」であることを理解し、日々の稽古を通じて茶道の心を磨いていくことが大切です。











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