1-5|炭道具|炭点前で用いる道具|茶道具一覧|茶道具辞典
- ewatanabe1952

- 2022年10月23日
- 読了時間: 2分
茶道具辞典

■ 茶道具一覧 ■
炭道具
❚ 炭道具は
茶の湯における炭道具は、茶会の雰囲気や点前の完成度を左右する重要な道具です。炭点前の際、亭主が最初に炭を扱うために使用するこれらの道具は、茶会全体の風情を演出するために欠かせない道具と言えます。
❚ 炭道具
炭斗
炭斗は、炭点前で亭主が最初に持ち出す道具で、炭や火箸などの炭道具を入れる器です。 炭斗は、産地別に大別して唐物と和物の二種類があり、風炉と炉で使用する炭の大きさが異なるため、風炉用には小さく深いもの、炉用には大きく浅いものが用いられます。
灰器
灰器は、炭点前の際に灰匙で炉や風炉の中に灰を撒くために使用する、陶磁器製の器です。 別名「灰炮烙」または「炮烙」とも呼ばれます。 風炉用の灰器は小振りで釉薬がかかっており、炉用は大ぶりで素焼きまたは焼締めのものが選ばれます。
火箸
火箸は、炭斗から炭を取り出し、風炉や炉に投入するために使用する金属製の箸です。 別名「火筋」とも呼ばれ、風炉用はすべて金属製で、炉用は木の柄が付けられており、普通は桑柄が多く用いられます。
灰匙
灰匙は、炭点前の際に風炉や炉に灰を撒くため、また灰形を作るために使用される匙です。 席中に持ち出す灰匙には、風炉用と炉用があり、風炉用は小振りで長めの柄に竹の皮が巻かれたもの、炉用は大ぶりで桑の木の柄が付いたものが主に用いられます。
釜敷
釜敷は、火から釜を下ろす際に、釜の下に敷いて釜や床を保護するための道具です。 「釜置」や「釜据え」とも呼ばれ、釜を安定して使用するために重要な役割を果たします。
焙烙
焙烙は、灰を入れるための平たい容器で、炭点前の際に炉または風炉の灰を入れて持ち出すために用いられます。 形状や大きさは様々ですが、茶席での灰の処理に欠かせないアイテムです。
羽箒
羽箒は、炭点前の際に風炉や釜の蓋、炉縁の周囲、炉壇の上、または五徳の爪などを清めるために使用される小形の箒です。 鳥の羽で作られており、種類は、三枚の羽根を重ねた「三つ羽」、一枚の「一つ羽」、さらに「掴み羽箒」「飾り羽箒」「座箒」などがあります。 また、「三つ羽」の場合、羽根の形状により「右羽」「左羽」「双羽」に区別されることもあります。


