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1-6|野点道具|野外で茶を点てるための道具|茶道具一覧|茶道具辞典

茶道具辞典



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■ 茶道具一覧 ■

野点道具






野点道具と

野点道具とは、屋外で茶を点てる「野点」に使用される茶道具のことを指します。



野点は、茶室の枠を超えて自然の中で行う茶会であり、携行性や利便性を考慮した道具が使われます。

屋外ならではの開放感のある茶席を設えるため、道具の選び方や扱い方にも独自の工夫がなされています。












❚ 野点道具


茶箱

点前に必要な最低限の道具一式を収納し、持ち運ぶための箱です。 もともとは野点用に考案されましたが、現在では室内での稽古や小規模な茶会でも使用されています。

野点籠

野点の際に、点前に必要な最低限の道具一式を収納し、持ち運ぶための籠です。茶箱と同じく携行性に優れ、野外の茶会に適しています。

立礼棚

立礼棚は、椅子に座って点前を行う「立礼(りゅうれい)式」の茶道に用いられる棚のことを指します。 主にテーブル型の構造を持ち、風炉や水指、建水、杓立などの茶道具を配置して使用します。 表千家・裏千家ともに独自の立礼棚があり、「末広棚」「御園棚」や「点茶盤」などの種類があります。 特に立礼席や大寄せの茶会、野点などで重宝され、椅子席でも茶の湯の風情を楽しめるよう設計された実用的な茶道具です。

末広棚

末広棚は、表千家に伝わる折り畳み式の茶道具棚で、立礼点前や茶箱点前に用いられます。 二段構造で、上段に水指や薄茶器、下段に茶碗や建水を置き、簡素ながらも品格のある設えが特徴です。 扇を広げたような形から「末広」と呼ばれ、縁起の良い道具とされています。 収納性が高く、持ち運びにも便利で、限られた空間でも扱いやすいことから、現代の茶席や野点にも適しています。 格式と実用性を兼ね備えた、表千家の象徴的な棚の一つです。

御園棚

御園棚は、裏千家に伝わる立礼(りゅうれい)点前に用いられる棚で、テーブルと椅子を使用する茶席に適しています。 長方形の天板に四本の脚を備えたシンプルな構造で、点前の際には水指や薄茶器、建水などを整然と配置します。 軽やかで扱いやすく、特に野点や大寄せの茶会など、多くの客を迎える場で重宝されます。 名前の由来は、裏千家の茶席「御園」にちなんでおり、格式と機能性を兼ね備えた実用的な茶道具棚の一つです。

長机/床几

床几は、茶席や野点(のだて)などで使用される簡易的な腰掛けで、茶会の際に客が待機したり、休息するために用いられます。 折りたたみ式のものが多く、持ち運びが容易で、屋内外を問わず活用されます。 木製でシンプルな造りが基本ですが、座面に布を張ったものや、漆塗りの格式高いものもあります。 特に野点では、赤い毛氈(もうせん)を敷いて設えることが多く、風情を添えます。 茶席における空間演出の一部としても重要な役割を果たします。

点茶盤(てんちゃばん)

点茶盤は、裏千家の立礼(りゅうれい)点前に用いられる茶道具の一つで、畳の広間で椅子席の点前を行う際に使用されます。 木製の長方形の盤に脚が付いた構造で、上に風炉や水指、杓立、建水、蓋置などの茶道具を配置します。格式の高い棚とされ、主に正式な茶会や立礼席での点前に用いられます。 通常の立礼棚よりも格調があり、客人をもてなす場にふさわしい落ち着いた雰囲気を演出するために設計された茶道具です。

野点傘

野点の際に使用される大きな傘で、日除けや装飾の役割を果たします。 赤いものが多く、茶席の雰囲気を一層引き立てるために用いられます。











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茶道具|中古道具市
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