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1-7|懐石道具|懐石料理を供するための道具|茶道具一覧|茶道具辞典

茶道具辞典



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■ 茶道具一覧 ■

懐石道具






懐石道具と

茶道における懐石は、茶会において客人をもてなすために供される食事であり、その懐石を支える道具もまた、茶の湯の世界観を表現する重要な要素となります。



懐石道具は、食事を提供するための器や箸、盆など多岐にわたり、季節や茶会の趣旨に応じて使い分けられます。特に、素材や形状、塗りの種類などが選び抜かれ、茶室の設えと調和することが求められます。












❚ 懐石道具


折敷|懐石膳

黒塗りが基本の四角いお膳で、「飯椀」「汁椀」「向付」をのせ、縁に箸をかけて亭主が客人に給仕します。 季節や趣向に応じて、溜塗、春慶塗のものや丸形、半月形の折敷も用いられます。

飯椀

無地の黒塗りが基本で、白飯を盛る椀です。汁椀と対のものを用い、汁椀よりも大ぶりのものが選ばれます。

汁椀

無地の黒塗りが基本で、汁物を盛るための椀です。飯椀よりもやや小振りのものが用いられます。

煮物椀|菜盛椀|平椀

大きく浅めの形状を持つ塗椀で、黒塗りのものが基本ですが、蓋や見込みに蒔絵が施されたものもあります。

丸盆|給仕盆|通い盆

黒塗りの縁のついた丸いお盆で、大・小の二枚が入れ子になっています。亭主が御飯や汁物を運ぶ際に用います。

飯器|飯次

ご飯を入れる黒塗りのお櫃で、専用の杓子が添えられています。

杓子

飯器からご飯を掬うための道具で、飯器と同じ素材のものを用います。

小吸物椀

小ぶりの塗椀で、かすかに味を付けた汁を入れるための器です。蓋は八寸の取り皿としても用いられます。

湯斗|湯桶|湯次

黒塗りの円筒形の器で、注ぎ口と持ち手、盛蓋がついています。お焦げや湯漬けを入れて提供し、『湯の子掬い』が添えられます。

湯の子掬い

細長い柄の先端に杓子がついた道具で、湯斗と同じ素材のものを用います。 湯斗の中に入れられたお焦げや湯漬けを掬い取るために用いられます。

引盃

客一人ひとりが一枚ずつ取る盃で、五客が一組になっています。 銚子とともに、客の人数分を盃台に積み重ねて席中に持ち出します。 黒塗や朱塗、蒔絵や陶磁器のものがあり、歴代家元の好みの意匠が施されたものも存在します。

盃台

引盃を載せる台で、形状は天目台に似ています。 盃台の色は、盃と共塗にするか、盃が朱塗りの場合は黒塗りのものを用います。盃台には客の人数分の盃を積み重ね、銚子とともに席中に持ち出します。

つぼつぼ

赤楽で焼かれた小さな椀形の器で、茶事に初めて招いた客にのみ用いられます。 中には、大根と人参のなますを一摘み入れて持ち出します。

汲出盆

汲出茶碗をのせるお盆で、寄付や待合での呈茶の際に用います。

汲出茶碗

寄付や待合で白湯や香煎、桜湯を入れて出す広口の小さな茶碗です。 抹茶茶碗と同様に、さまざまな焼物や絵柄の種類があり、待合では盆にのせて運び出されます。

八寸

主客が献酬するための肴を二種、ごく少量ずつ盛って出すための器です。 一会限りの使い捨てが本来の形式とされ、赤杉の四角い木地盆が基本ですが、塗八寸や陶磁器が用いられることもあります。 赤杉の木地盆は、角を曲げた形状で、一方に綴目があり、綴目を向こうにして扱います。

食箸|懐石箸

懐石に用いる箸には、「食箸(懐石箸)」と「菜箸」の二種があります。 菜箸は、焼物や八寸などの取り箸として添えられます。素材は青竹で、節の位置により、「中節(八寸用)」「元節(預け鉢用)」「両細(香物鉢用)」の三種に分けられます。 また、青磁など傷つきやすい器を出す場合には、矢筈箸が用いられます。

菜箸

取り回しの鉢や皿に添えられ、客が料理を取り分けるための長めの箸です。 一般的には青竹製で、茶事の種類や料理の内容によって適切なものを選びます。









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茶道具|中古道具市
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