6-1|武者小路千家のあゆみ|武者小路千家|官休庵|三千家
- ewatanabe1952

- 2023年8月28日
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更新日:22 時間前
三千家

■ 武者小路千家|官休庵 ■
武者小路千家のあゆみ
❚ 武者小路千家とは
武者小路千家とは、千利休(1522-1591)の孫にあたる千宗旦(1578-1658)の四人の息子の内の次男である武者小路千家四代/似休齋一翁宗守(1605-1676)によって興された茶道の流派で表千家、裏千家と並び「三千家」の一つとして知られています。
宗旦の息子
長男 ▶閑翁宗拙(1592-1652)・・・父宗旦より勘当 次男 ▶似休齋一翁宗守(1605-1676)・・・武者小路千家四代御家元 三男 ▶逢源斎江岑宗左(1613-1672)・・・表千家四代御家元 四男 ▶臘月庵仙叟宗室(1622-1697)・・・裏千家四代御家元
武者小路千家は、表千家や裏千家に比べて規模は小さいものの、質素・簡素を旨とする茶道の在り方を貫き、独自の発展を遂げてきました。
権威や形式にとらわれず、日常生活の中で茶の湯を実践することを重んじており、「静寂と調和」の精神を大切にしています。その教えは国内外に広まり、茶道の普及と文化の継承に努めています。
こうした姿勢から、武者小路千家の茶風は「幽玄の茶」や「静寂の茶」と称されることもあります。
❚ 武者小路千家の由来
「武者小路千家」の名称は、千家の屋敷があった 京都市上京区武者小路通に由来します。
❚ 武者小路千家 ~所在地~
[所 在 地] 〒602-0936 京都府京都市上京区武者小路町小川 西無車小路613-2
[連 絡 先] TEL 075-411-1000
❚ 武者小路千家のあゆみ
武者小路千家は、表千家や裏千家に比べて規模は小さいながらも、質素・簡素を重んじる茶道の在り方 を貫き、江戸時代を通じて茶道の精神性を深めることに重点を置きながら発展してきました。
そのため、武者小路千家の茶は 「幽玄の茶」や「静寂の茶」 などと称されることがあります。
明治時代(1868-1912)以降、武者小路千家も茶道の普及活動に尽力しながらも、その独自の精神を守り続けました。特に昭和五十年(1975年)には 「財団法人 官休庵」 が設立され、武者小路千家の茶道の保存・発展に貢献しています。
また、武者小路千家では 「日常生活の中での茶の湯の実践」 を重視し、現代においても 茶道の精神を通じた人と人との交流を大切にする という理念のもと、茶の湯の本質を伝え続けています。
❚ 公益財団法人 官休庵
官休庵は千利休の道統を継ぐ武者小路千家(官休庵)に伝わる茶道を保存育成し、その精神を一般に普及し、もって日本文化の向上に貢献する事を目的として昭和四十年(1965年)に設立されました。
❚ 武者小路千家 ~官休庵東京出張所~
武者小路千家の東京出張所は、東京都文京区千駄木三丁目にあり、武者小路千家十二代/愈好斎聴松宗守の頃より、東日本における武者小路千家の茶道活動を支える中心的な拠点としての役割を担ってきました。
その起源は、旧久米邸「自楽庵」内に設けられたもので、久田宗全好みの名席「半床庵」や、武者小路千家十二代/愈好斎聴松宗守好みの広間「雲龍軒」など、趣の異なる茶室が設えられています。
さらに、平成十二年(2000年)には、武者小路千家十四代/不徹斎宗守の考案により、稽古場を全面的に新築。現代の茶道の在り方を踏まえつつも、伝統の意匠と精神を大切に継承した茶室棟が完成しました。
東京道場は、武者小路千家の理念とともに、首都圏を中心に茶道文化の継承と普及に貢献し続けています。
[所 在 地] 〒113-0022 東京都文京区千駄木3丁目13-13 官休庵東京支部
[連 絡 先] TEL 03-3821-0620
❚ まとめ
武者小路千家は、三千家の中でも質実剛健で実直な茶道を守り続ける流派です。
庵号「官休庵」に象徴されるように、茶道を単なる嗜みではなく生き方の一部として位置づけ、日常生活の中で実践することを重視しています。
現代においても、茶道を通じた人と人との交流や精神性の継承に努め、国内外で「静寂と調和」を大切にする茶の湯を広め続けています。






