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0-3|茶道の持物|茶人の必携品とは|はじめての茶道|茶道入門ガイド

更新日:2 日前

茶道入門ガイド



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■ はじめての茶道 ■

茶道の持物






❚ 目次











❚ 01.茶道の持物 ―懐中道具―

茶道を学びはじめるにあたり、まず揃えておきたいのが「懐中道具」です。

これらは、お稽古を円滑に進めるための基本の道具であり、茶人として懐中しておく最低限の用具でもあります。



はじめてのお稽古では、日常では馴染みのない道具も多く、「何を準備すればよいのか」「どれが必須なのか」と迷うこともあるでしょう。

しかし、必要な持物とその役割を理解しておくことで、お稽古の流れや所作がよりスムーズになり、安心して学び始めることができます。



また、お稽古場によっては、最初のうちは先生が道具を貸してくださる場合もあります。

一度にすべてを揃える必要はありませんので、事前に先生へ相談し、自分のペースで少しずつ整えていくとよいでしょう。


■ 茶人の必携品 ■

扇子|帛紗 (点前帛紗)|懐紙|菓子楊枝|出帛紗or古帛紗

帛紗挟 (懐紙入)|数寄屋袋|足袋or靴下(白)|風呂敷











❚ 02.茶道の持物 ―流派の違い―

茶道で使用する持物の多くは共通していますが、流派によって必要となる道具やその種類・大きさ・使い方に違いが見られます。



特に表千家・裏千家では、扇子の寸法、帛紗の使用種類、出帛紗や古帛紗の扱いなどに明確な違いがあり、これらを正しく揃えることが、お稽古を円滑に進めるうえで大切なポイントとなります。

基本的な目安を知っておくことで道具選びがしやすくなりますが、流派や先生によって細かな指定が異なる場合もあります。



以下のリストはあくまで流派の違いの参考としてご覧いただき、実際に揃える際は、必ずお稽古場の先生に相談しながら少しずつ用意していくことをおすすめします。



表千家

裏千家

扇子

男性:6.5寸 (約19.7cm) 女性:6.5寸 (約19.7cm)

男性:6寸 (約18..2cm) 女性:5寸 (約15.2cm)

帛紗 (点前帛紗)

男性:紫 女性:朱

男性:紫 女性:赤

懐紙

男性:約17.5cm×約20.6cm

女性:約14.5cm×約17.5cm

男性:約17.5cm×約20.6cm

女性:約14.5cm×約17.5cm

出帛紗

約28㎝×約27cm

×

古帛紗

×

約15㎝×約16cm

小茶巾 紙小茶巾 湿し小茶巾

×











❚ 03.茶道の持物 ―茶人の必携品―

以下では、代表的な茶人の必携品についてその役割を紹介します。


扇子

読み:せんす 表千家:男性…6.5寸 (約19.7cm)|女性…6.5寸 (約19.7cm) 裏千家:男性…6寸 (約18..2cm)|女性…5寸 (約15.2cm) 茶人にとってはどの場面においても必ず携帯しておく持ち物となります。 茶席では結界としての役割を持ち、挨拶や道具の拝見の際に用います。 茶道用の扇子は一般的な扇子よりも小ぶりで長さが短いのが特徴です。

帛紗 (点前帛紗)

読み:ふくさ 別称:服紗|袱紗 表千家:男性…紫|女性…朱 裏千家:男性…紫|女性…赤 帛紗は、茶道の点前において茶器を清めるために使用される絹製の布であり、茶道具の取り扱いに欠かせない重要な道具の一つです。 茶碗や茶杓、棗などを拭き清めるために用い、その扱い方には決った所作があります。 帛紗のさばき方や使い方には所作の美しさが求められ、茶道精神や礼作儀法を体現する道具として大切にされています。

懐紙

読み:かいし 寸法:男性…約17.5cm×約20.6cm|女性…約14.5cm×約17.5cm 和菓子をのせたり、口元・指先を拭う際に用いる薄い和紙で、茶席では必携品です。 正式には白無地を用いますが、お稽古では季節柄の懐紙を楽しむこともあります。

菓子楊枝

読み:かしようじ 別称:菓子切 主菓子をいただく際に用いる楊枝です。 正式には黒文字製のものを使い捨てますが、お稽古やお茶会で繰り返し使えるように、ステンレスなどの金属製の楊枝を一つ持っておくと便利です。

​出帛紗

読み:だしぶくさ 流派:表千家 寸法:約28㎝×約27cm 亭主が濃茶点前の際に使用する布で、道具の扱いや拝見の際に用いられます。 帛紗(点前帛紗)とは異なり、茶器や茶杓を清める目的ではなく、茶入や棗などの拝見の際に下に敷いたり、持ち運ぶ際に手の上に敷いたりするものです。 出帛紗は点前帛紗と同じ寸法で表千家にて用います。 客人としての携行品ではありませんが、さまざまな柄があり、楽しめる道具ですので一枚持っておくのをお勧めします。

古帛紗

読み:こぶくさ 流派:裏千家 寸法:約15㎝×約16cm 亭主が濃茶点前の際に使用する布で、道具の扱いや拝見の際に用いられます。帛紗(点前帛紗)とは異なり、茶器や茶杓を清める目的ではなく、茶入や棗などの拝見の際に下に敷いたり、持ち運ぶ際に手の上に敷いたりするものです。 古帛紗は出帛紗の四つ折りほどの寸法で裏千家にて用います。 客人としての携行品ではありませんが、さまざまな柄があり、楽しめる道具ですので一枚持っておくのをお勧めします。

帛紗挟み

読み:ふくさばさみ 別称:懐紙入 扇子、帛紗、懐紙、菓子楊枝などの小物をまとめて収納するための携行袋です。 男性用は大ぶりで落ち着いた色合いで、女性用は小ぶりで華やかな柄が選ばれることが一般的です。 茶席内に携行する懐中道具を一式整理して持ち運べるため、茶人の必需品とされています。

​数寄屋袋

読み:すきやぶくろ 数寄屋袋は、携行する道具をまとめて収納し持ち運びするための携行袋です。 帛紗挟みよりも一回り大きなサイズで、帛紗挟やそれ以外の自身の携行品(ハンカチ、ティッシュ、お化粧直しなど)を収納します。 お稽古や茶会の際に使用されるため、実用性が高く、さまざまな生地や柄があり、自身の服装などと合わす楽しさもあり、お稽古がすすみ、茶人として外出する機会が増えれば一つ購入するのがおすすめです。

足袋

読み:たび 茶道は畳の上で行うのが基本であり、茶席では畳や建築物を汚さないよう細心の注意を払うことが大切です。 そのため、畳の上に上がる際は清潔な足袋に履き替えるのが礼とされています。 正式な茶席では白足袋を履くのが基本ですが、お稽古などのシーンでは白い靴下でも差し支えありません。

風呂敷

読み:ふろしき 茶道において風呂敷はさまざまな場面で使えるため非常に重宝されています。 道具を包んだり、自身の持物をまとめる際に用います。 包まれたものを保護するのは当然ながら足袋と同じように畳を傷つけないためにも礼儀として必要となります。 素材や柄にもさまざまな種類があり、用途や場面に応じて使い分けることが求められます。お稽古がすすみ、茶人として外出する機会が増えれば必ず一枚は持っておくことを推奨します。









❚ ​04.茶道の持物 ―その他―

以下では、代表的な茶人の必携品以外に、それぞれの流派や茶会、茶事において用いる懐中道具についてその役割を紹介します。 ​小茶巾

読み:​こちゃきん 流派:裏千家 裏千家において濃茶を喫した後に飲み口を清めるために用います。 茶碗を傷つけない為に素材は目が細かい麻となります。 ​少し湿らせ小茶巾入にいれて懐中しておきます。

​紙小茶巾

読み:かみこちゃきん 流派:裏千家 ​裏千家において濃茶を喫した後に飲み口を清めるために用います。 不織布製でやわらかく吸水性に優れています。 少し湿らせ小茶巾入にいれて懐中しておきます。

​湿し小茶巾

読み:​しめしこちゃきん 流派:裏千家 ​裏千家において濃茶を喫した後に飲み口を清めるために用います。 あらかじめ湿してある小茶巾で小茶巾入にいれて懐中しておきます。

 小茶巾入

読み:こちゃきんいれ 流派:裏千家 ​湿らせた小茶巾を懐中するために収納する携行袋です。

​袋懐紙

読み:ふくろかいし 袋状になった防水収納袋です。 御茶席において食べきれなかった御菓子や懐石の残りを持ち帰る際に用います。

残菜入|残肴入

読み:ざんさいいれ|ざんないれ 茶席において食べきれなかった御菓子や懐石の残りを持ち帰る際に用います。 形状や食品によっては漏れる可能性もあるので袋懐紙に入てから収納するのがおすすめです。

​鼻緒留

読み:はなおどめ 鼻緒留とは、草履の鼻緒を留めておく和装小物です。 大寄茶会など大勢が集まる場所で、自分の草履を迷わないようにする目印として使用します。










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茶道具|中古道具市
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