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5-1|利休四規とは?|05.利休四規|千宗易利休|抛筌斎

更新日:9月16日

全10回 抛筌斎 千宗易 利休



千利休の人物イラストと掛物「利休四規とは?」を組み合わせた構成で、和敬清寂の意味と背景を導入する冒頭画像。


利休四規

― 利休四規とは? ―






❚ 利休が示す四語

本章では、千利休*が茶道の本質を端的に表したとされる四つ語からなる精神的理念「利休四規」について、その本質と宗教的背景を紐解いていきます。



「利休四規」は、単なる茶の湯の作法や心得にとどまらず、人としての生き方や心のありようにも通じる深い哲学を内包しています。



各語の意味を正しく理解することによって、茶道が目指す精神的境地への洞察が一層深まることでしょう。



本章では、この「利休四規」の全体像と、そこに込められた思想的背景について詳しくご紹介いたします。











❚ 利休四規とは?

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「利休四規」とは、「和」「敬」「清」「寂」の四語から成る茶道の精神的指針であり、――利休四規七則**――のうちの「四規」に該当します。



これらの四語は、利休が大成させた茶の湯の本質を簡潔に表すものとして千利休の名とともに今日まで語り継がれてきました。



ただし、「利休四規」という語そのものが利休の自筆や口伝として直接伝わっている史料は現存しておらず、後世の茶人たちが、利休の教えを象徴的に表現するものとして定着させていったと考えられています。


「和・敬・清・寂」は、単なる茶の湯の作法を超えて、人としての在り方や精神の姿勢に通じる哲学的理念であり、今日においても茶道の根幹をなす教えとして重んじられています。











❚ 次回は・・・

次回の「5-2|和敬清寂|05.利休四規」では、利休が説いた「和敬清寂」という四つの規範について、それぞれの言葉が持つ意味や、茶の湯における実践的意義について考察します。









 

登場人物


  • 千利休|せん・りきゅう

……… 天下三宗匠|千家開祖|抛筌斎|千宗易|1522年―1591年










 

用語解説


  • 利休四規七則|りきゅうしきしちそく

……… 四規とあわせて後世に伝えられた七つの具体的実践則。四規が理念、七則が実践指針とされる。












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茶道具|中古道具市
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