6-3|許状|資格|武者小路千家|官休庵|三千家
- ewatanabe1952

- 2023年8月28日
- 読了時間: 2分
三千家

■ 武者小路千家|官休庵 ■
許状
❚ 許状とは
茶道において、「許状」とは、稽古の各段階ごとに学ぶことが許可される「許し状」のことを指します。これは、修道の証明書や免許のようなものではなく、習得した課目に応じて次の段階へ進むことが許されるものです。
許状は単なる修了証やライセンス(免許)ではなく、茶道の奥義へと進むための指標となります。また、千家においては、許状に関する呼称が異なり、表千家では「相伝」、裏千家・武者小路千家では「許状」と呼ばれ、それぞれの流派において独自の体系が確立されています。
武者小路千家では、許状の取得を通じて教授や正教授の資格を得ることができます。
許状の種類は以下の通りに分かれており、裏千家と共通する部分も多いですが、名称や修道の流れには武者小路千家ならではの特徴があります。
❙許状
的伝
小習Ⅰ(長緒、盆香合)
小習Ⅱ(入子調、台調)
小習Ⅲ(壺飾、軸飾)
唐物
茶通箱
台天目
盆点
教授
相伝
皆伝
武者小路千家では、小習までのお稽古を通じて、武者小路千家の茶道の基礎を学びます。
唐物の許状を得ると「助教授」、盆点までの許状を得ると「準教授」、そして最高位の「相伝」を得ることで「正教授」となります。
また、「相伝」の上には「皆伝」という位がありますが、これは一代の家元に対して数名しか授与されない特別なものであり、一般的には「相伝」が最高位の許状とされています。
❚ まとめ
武者小路千家における許状と資格は、茶道の学びの段階を示すものであり、修道の課程を示すものです。稽古を積み、各段階で許状を取得することで、より深く茶道の精神と技法を身につけることができます。
ただし、許状は「学び終えた証」ではなく、「次の段階に進むための許し」であることを理解し、日々の稽古を通じて茶道の心を磨いていくことが大切です。


